鬼才ギレルモ・デル・トロ監督の長編第２作にしてハリウッドデビュー作。ニューヨークの地下鉄を舞台に、遺伝子操作で誕生した新種の巨大昆虫に襲われた人々の恐怖を描くＳＦスリラー。薄暗い地下鉄構内という閉鎖空間の緊迫感に加え、昆虫ならではの特性を利用して巧みにサスペンスを盛り上げる演出が見事。中でも、人間に擬態するというアイデアが秀逸で、ストレートなモンスター映画でありながら才気を感じさせる１本。

近未来のニューヨーク。蔓延する伝染病を阻止するため、ピーター博士と昆虫学者スーザンは協力して、病を絶滅させる新生物“ユダの血統”を生み出す。３年後、伝染病の拡大が防がれたニューヨークでは、謎の連続殺人事件が起きていた。ある日、スーザンのもとに地下鉄で発見された新種の虫が届く。その虫が伝染病の拡大を防いだ後に死滅した“ユダの血統”の特徴を受け継いでいることに気付いたスーザンは、地下へ調査に向かい…。

• GUILLERMO DEL TOROギレルモ・デル・トロ

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