映画の黎明期より、ハリウッド映画史のド真ん中を堂々と歩んできたセシル・Ｂ・デミル監督が、映画人としてのプライドをかけて、１９２３年製作の自作『十誡』を執念でセルフリメイクし、これが監督作としての遺作となった。紅海が真っ二つに割れるシーンをはじめとする特殊効果部分と、モーゼを威厳たっぷりに演じたチャールトン・ヘストンらによるドラマ部分が融合し、４時間近くに及ぶ長丁場も緊張感が持続。

エジプト王ラメシス一世は、新しく生まれるヘブライ人の男子を全て殺すという発令を出した。生まれたばかりのモーゼは、彼を守ろうとした母によりナイル河に流される。しかし、幸運にも王女に拾われたモーゼは慈悲深い王女に立派に育てられ、成長した彼はエジプト王子として頭角を現わす。一方、王の実子ラメシス王子も権力を振るい、ふたりは次第に対立を強めていく。だがある時、モーゼがヘブライ人であることが明るみに出て…。

★アカデミー特殊効果賞受賞。

• CECIL B. DEMILLEセシル・Ｂ・デミル

• CHARLTON HESTON チャールトン・ヘストン
• YUL BRYNNER ユル・ブリンナー
• ANNE BAXTER アン・バクスター
• EDWARD G. ROBINSON エドワード・Ｇ・ロビンソン
• YVONNE DE CARLO イヴォーン・デ・カーロ