冬の猿

ジャン・ギャバンとジャン＝ポール・ベルモンド共演のドラマ。人生の半ばを過ぎた男と、その前に現れた若い男との友情を描く。

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解説

当時５６歳のジャン・ギャバンと２９歳のジャン＝ポール・ベルモンドというフランスの新旧２大スターが最初で最後の共演を果たしたドラマ。「冬になると迷い猿が人里に降りてくる」という中国の伝承をモチーフに、人生の半ばを過ぎた初老の男が目の前に現れた若い男と意気投合し、ささやかな冒険を繰り広げる姿をしみじみとしたタッチで綴る。円熟期を迎えた国民的スター、ギャバンと若々しいベルモンドの演技合戦は見どころ。

あらすじ

フランスのノルマンディー。初老の男アルベールが経営する小さな宿に、ガブリエルという男が現れる。その夜、ガブリエルは酒場で酔って騒動を起こしてしまう。その姿に、かつて大酒飲みだった自らの姿を重ねて親近感を覚えるアルベール。やがて、ガブリエルが寄宿学校にいる娘に会うためにこの街に来たことが判明する。アルベールは親子ほども歳の離れたガブリエルと意気投合。２人は子どものようにはしゃぎまわるのだが…。