アメリカン・ニューシネマの旗手の中でも異彩を放ったハル・アシュビー監督が描く、少年と老女のラブロマンス。深い感動を呼ぶことで、映画ファンの間では長年カルト的な人気を誇っている。自殺マニアの少年ハロルドと天衣無縫な老女モードが惹かれ合う姿をユーモラスに綴り、アシュビー監督のナイーブな反骨精神が全編にみなぎっている。キャット・スティーブンスの歌は、ほろ苦くも清々しい余韻を引き立てる。

１９歳にして死にとりつかれているハロルドの趣味は、自殺を演じること。彼は他人の葬儀に参加することを趣味としている７９歳のモードと出会い、運命的な恋に落ちる。街路樹を森へ植え直すために引き抜き警察に追われるなど、破天荒な行動を繰り返すモードと共に過ごすうち、ハロルドは生きる喜びに目覚めてゆく。ハロルドは彼女に結婚を申し込み、一夜を共に過ごすが、モードは８０歳を前にある決意をしていた。

• HAL ASHBYハル・アシュビー

• BUD CORT バッド・コート
• RUTH GORDON ルース・ゴードン
• VIVIAN PICKLES ヴィヴィアン・ピクルス
• CYRIL CUSACK シリル・キューザック
• CHARLES TYNER チャールズ・タイナー